建物探訪
~中津新貝市長様より原稿を頂戴しました~
中津市長 新貝正勝様
中津市は、平成17 年3月に3町1村と合併し、実に市域の77.5%が林野となりました。これを契機に、山国川流域材を学校などの建築に活かすため、学識経験者や市内事業者などから成る「中津市木造校舎等研究会」を立ち上げ、平成17 年度から約1年間にわたる研究を重ねてまいりました。その成果として、木材活用の課題やポイントを整理することができ、地域産材を用い地元の工務店で建てる「地材地建」を実現することへの目途が立ちました。
そして、建築に当たっては、東京の増田建築構造事務所や鹿児島の山佐木材、日田市の製材業者などの協力を得ながら、地元の設計事務所建設会社、製材業者、木材協同組合、森林組合などが市とともに総力を挙げて取り組んだ結果、全国的にも注目を浴びる体育館を建築することができました。
中津市では、学校や公民館などの公共施設の建築に当たり、今後も積極的に地材地建に努めてまいる所存です。
▲存在感を放つ木材の架構
▲体育館外観