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2010年7月14日 (水)

鹿児島のおいしいもの 酒鮨

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 鹿児島の特別のご馳走として酒鮨があります。目にも鮮やかな豪華な季節の料理です。この鮨は何と米酢の替わりに酒を使います。
 鹿児島は焼酎王国であり、全国唯一日本酒メーカーのない国ですが、二、三の醸造所で米のお酒が作られています。「地酒」と呼ばれる甘い酒(灰持酒)で、この酒鮨や料理、お屠蘇に使います。
 町内の旧家に明治の頃誂えた立派なすし桶があり、私の家では春に一度この桶をお借りして、酒鮨を作ります。筍、きのこ、つわぶきなど前日から準備します。私も邪魔にされながら鯛を捌き、海老を煎り卵焼を焼きます。
 鮨のお酒で顔が赤くなるからと集まるのは休日の昼。「地酒」は既にたっぷり使われていますが、銘々取り皿に取った後好みで更にかけます。鮨の口触りが一段と丸くうまくなります。「寝た子を起こされて」、後は心ならずも焼酎と言うことになります。(佐々木)
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