ホウ酸塩は人にやさしく安全です!
木造建築物を建てる際、懸念されることに、シロアリによる食害が挙げられます。
つい先日も、大分市の木造2階建て物産館にて建物全体がシロアリ被害を受け、倒壊
の恐れがあるとして解体工事が決まったようです。また、これまで日本に生息してい
なかったアメリカカンザイシロアリによる被害も全国的に出てきているようです。
現在当社では「ホウ酸塩」を使用した防腐防蟻処理を行っています。平成20 年2 月、
米国ボラックス社のホウ酸塩木材保存剤「ティンボア」がJIS K 1571 に基づき、優良
木材保存剤として、日本木材保存協会より認定されました(認定番号A-5418)。
安全性は?
このホウ酸塩は害虫駆除に使用されるレベルでは、人体やペットに全く危険がありません。
実際、人間は毎日1~3mg のホウ酸塩を食べ物から摂取していますが、
私達ほ乳類の場合は、ホウ酸塩を必要な分は吸収し、残りを排泄する身体の仕組みになっています。
効果は?
一方、有効な排泄機能を持たない昆虫(ゴキブリ、シロアリ等)にあっては、基本的な代謝プロセスを長期にわたって阻害するので、従来の殺虫剤とは異なり、対象となる生物が耐性を獲得することもありません。
またホウ酸塩は不揮発性で化学的に安定で、使用中に蒸発したり分解したりしないので、地面に触れず、雨が直接かからない環境では効果が半永久的に持続します。
注入+拡散効果で材中深く浸透
木材は加圧注入によっても薬剤を浸透させることはなかなか難しく、これまで材表層部しか浸透できませんでした。本処理では、元々木材が持っている水分を経由、独自技術により拡散させ、薬剤を材中深く浸透させることで更なる木材保存効果を発揮させることができます。
ホウ酸塩注入後の様子
地震の多い日本にとって、シロアリによる構造材被害は深刻な問題です。環境問題が叫ばれる中、木材をより有効利用していくために、人にやさしくかつ効果のあるホウ酸塩処理をおすすめいたします。詳細については当社までお問い合わせください。(西村)
ホウ酸塩防腐・防蟻の技術的なことについては「NPO法人 ホウ素系木材保存剤普及協会」のホームページを参照。
http://homepage3.nifty.com/BORON-TECH/NPO-index.html