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2012年2月23日 (木)

CLT床版の強度及び音響実験への取り組み

 現在、国交省住宅局平成22年度「木のまち・木のいえ整備促進事業 木造住宅・木造建築物等の整備促進に関する技術基盤強化を行う補助事業」において、大型木質多層パネルの生産技術の確立と性能評価に取り組んでいます。
 季報第6号でご紹介いたしました法政大学デザイン工学部建築学科網野教授のご指導のもと、欧州でさかんに中高層木造建築に使用されている直交交差積層型のパネル(CLT:クロスラミナティンバーもしくはクロスラミナパネル)を国産材で製作し、その曲げ性能や床版に使用する際の音響性能の調査を行っております。
 本頁では、これまでに行った実験についてご紹介いたします。

◇曲げ試験◇

 鹿児島県工業技術センター地域資源部のご協力をいただき、数種類の積層構成について、実大試験機を使用してCLTの曲げ破壊試験を実施いたしました。これにより、床版として使用するとき、上からの加重に対しての強度を知ることができます。

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曲げ試験の状況

◇床版音響実験◇

 集合住宅等では、上下階での騒音トラブルが多いようです。特に木造においては、その対策を十分にとっておく必要があることから、木材(CLT)とセメント板などとの複合床版を設計し評価します。実験棟は実際の建物を想定した作りで、CLTで壁を構成し2.7m ×3.6m の部屋を3室製作しました。それぞれに床版構成を変えて測定を行っております。
 床衝撃音遮断性能測定には、大分大学工学部福祉環境工学科の富来(とみく)先生のご指導をいただき実施しました。軽量衝撃源には、タッピングマシン、重量衝撃源にはバングマシンとゴムボールを使用します。階上で衝撃音を発生させ、階下の密閉された部屋で集音して、遮音性能を測るものです。
 尚、この実験は、一部公開して行い、国交省、森林総研等国の機関をはじめ、鹿児島県、近隣市町、設計事務所の皆様約50名のご参加をいただきました。

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実験棟 水色の部屋が集音室

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重量衝撃音源

◇実験結果◇
 この事業の実験結果につきましては、7月末を期限として国交省に報告致します。その後、公開実験に参加いただいた皆様をはじめ、CLTにご興味をお持ちの方々にお知らせする予定です。(技術部長 村田 忠)

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公開実験内容の説明

(発行 平成23年7月20日)