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2011年4月19日 (火)

建物探訪 人吉乳児保育園

木のぬくもりある園舎で子供達は元気いっぱいです。

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 人吉乳児保育園は、昭和四五年の開園以来、人吉の幼児教育の先陣を切り開いてこられました。今回、この保育園の園長であられる春木久江様に木造園舎と子供達についてお話を伺いました。

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春木久江園長

 人吉乳児保育園の紹介をお願いします
 熊本県下で三番目に古い入所年令〇~一才の乳児専門の保育園としてスタートし、現在は産休明けから就学前までお預かりしています。『大家族がすむみんながくつろげる家』がコンセプトで、子どもたちの笑い声がいつまでもひびきわたる園舎でありたいと思っています。

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 木造の園舎にすることに決められたのは何ですか。
 保育室が不足している既存保育園の建替に際して、この人吉の地域性を活かし、木造の園舎にすることは最初から決めていました。なぜなら、木造の建物に接することの少なくなった幼児達に天然材料である木材の質感を活かして、優しくくつろげる空間体験をさせてあげたいと考えたからです。

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 建物の特徴を教えて下さい
 大きな大黒柱を中心に、大断面集成材架構によるオープンスペースを設け、創作活動、異年令児保育(きょうだいグループ保育)、合同保育など多様な保育形態に対応できる園舎です。吹き抜けの天井や大きな窓を多用したことで建物内部もとても明るいです。
 また、ガラス張りの給食室が建物のほぼ中心にあることにより、子供達にじかに食べ物の匂いや給食が出来上がる様子を五感で感じてもらうことで、当園が推進している「食育活動」に大きく貢献しています。

 これからの保育園について
 現在、子供達を取り巻く環境が急激に変化しています。むかしの様に公園で子供達だけで遊ぶことも無くなりました。この為、地域から学ぶ人とのぬくもりを保育園で十分にできるような環境にし、子供たちや保護者にとって安心もできる、信頼と敬愛に満ちた保育園でありたい、と考えています。

春木園長様ありがとうございました(出水田)